プランニング

当社がShopifyをおすすめする理由

Shopify(ショピファイ)は、世界的なシェアを持つeコマースプラットフォームで、オンラインストアの作成、商品の販売、支払い処理、在庫管理、注文の追跡などの基本機能に加え、豊富なアドオンのアプリにより様々な機能を柔軟に提供できます。

 

シンプルで使いやすいインターフェースと豊富なテーマ、アプリの選択肢があり、ECサイトの構築やカスタマイズが容易です。直感的な操作で使いやすい管理画面を提供しており、初心者でも簡単にECサイトを構築・管理できます。Shopifyは世界中で数百万のユーザーを持ち、成長し続けています。多くの小規模ビジネスオーナーや大手ブランドがShopifyを利用しています。

 

当社でも複数のショッピングカートサービスを扱って来た中で、Shopifyは非常に洗練されていて優位点が多いと感じています。Shopifyの利点・欠点から、当社がおすすめする理由をまとめてみました。
ShopifyでのECショップ構築手順については、下記の記事をご参照ください。

Shopifyの利点

優れたデザイン性

優れたデザイン性も特徴的で、豊富なデザインテーマが提供されています。モバイルフレンドリーであり、文字サイズや配色、レイアウトの変更はエディタで容易に行う事ができます。デザインのカスタマイズも柔軟でオリジナルデザインを実現するのにも適した構造を持っています。そのため、スタイリッシュな見た目のECサイトを素早く構築することができます。

高度なセキュリティ

セキュリティ面では、データのバックアップ、セキュリティパッチの自動適用、DDoS攻撃からの保護など、しっかりとした対策がされています。PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠しており、セキュリティに関連する問題からお客様と自社を保護することができます。

高信頼性と拡張性を備えたシステム基盤

99.99%の安定稼働、データのバックアップに復元機能と高い信頼性を誇ります。システムにスケーラビリティがあり、トラフィックの処理などを自動的に管理し、急速なトラフィック増加やビジネスの成長にも対応できます。Shopifyは高速なホスティングインフラストラクチャを提供し、セキュリティとパフォーマンスを最適化しています。このおかげで、ユーザーは快適なブラウジング体験を得ることができます。

機能のアップデート

また、定期的に新機能やアップデートをリリースし、ユーザー体験やビジネス機能を向上させています。AR/VR技術の導入、モバイルアプリの開発、AIや機械学習を利用した機能が提供されています。

Shopifyの欠点

カスタマイズの制約

何と比べるかによりますが、ホステッド型のプラットフォームであり、カスタマイズ性が高いとは言え、やはり制約があります。

特に機能をカスタマイズする場合には、独自にアプリを開発することが可能ですが、Shopifyの開発言語であるLiquidを使用する必要があります。

これにより、カスタムアプリを開発する場合には、Liquidの理解と開発リソースの投入が必要となります。そのため対応可能な開発会社を探す必要があり、開発コストや時間が増加する可能性があります。

一部の決済プロバイダーに追加手数料がある

また一部の決済プロバイダー以外を使用する場合、追加のトランザクション手数料が必要になる場合があります。プロバイダー事の規定手数料に加えて、外部サービス取引手数料が0.5%〜2.0%(2023年6月15日現在)かかるので、特定の決済サービス利用をお考えの場合には注意が必要かもしれません。

日本語サポートのレスポンスが遅い

サポート体制は24時間365日提供していますが、高度で技術的な問題に対するサポートには制約があります。また、日本語サポートチームのレスポンスに10営業日程度かかったという話もあり、時間に余裕をもった対応が必要になります。

アプリの多くが海外製

また、Shopifyは標準搭載の機能がシンプルで、追加機能の多くをアプリで補います。アプリは豊富に提供されているとはいえ、海外製で日本語化させていないものが多いため、調査や導入には少し手間がかかります。

Shopifyをおすすめする理由

CXデザインの視点、そしてマーケティング会社、デザイン制作会社としての視点から、当社がShopifyをおすすめする理由は以下のとおりです。

デザイン制作視点のShopifyおすすめポイント

ShopifyのデザインシステムであるPorarisはなかなかに秀逸だと感じます。ベースのテンプレートでも余白調整ができるので、他のテンプレートエンジンにありがちな「間抜けな余白」に対処できます。デザインテンプレート(テーマ)だけでもデザイン性が高いものた多数あり、安価で高品質なECサイトを提供することが容易です。

ビジネスのブランディングに合わせてオリジナルデザインへのカスタマイズを選択することもできます。CSSやHTMLの編集、カスタムコードの追加などを通じて、オンラインストアを独自のデザインに仕上げることができます。

管理画面のUIも洗練されていて、機能追加も容易であるなど、表面上のデザインだけではないトータルのデザインシステムとして非常に優良であると思います。

マーケティング視点のShopifyおすすめポイント

ShopifyはSEOに関する機能や設定を提供しており、メタタグの管理、URLの最適化、サイトマップの作成などを容易に行うことができます。さらに、SEO向けのアプリやプラグインも利用できます。これにより、検索エンジン上での表示や検索順位の向上に貢献します。

特にD2C/コンテンツマーケティングのような仕掛けを行う場合に、ショッピングカートシステムの構造として、高度なSEO対策が実施できないサービスもあるので、SEOで集客を考えている場合にはShopifyがおすすめです。

他にも、Shopifyは多くのマーケティングツールとの統合をサポートしています。メールマーケティングツールやソーシャルメディア広告、CRMツールなどをShopifyと連携させることで、セールスプロモーション、顧客セグメンテーション、顧客の追跡などのマーケティング活動を効果的に行うことができます。

Summary

Shopifyに限らず、ショッピングカートサービスやパッケージには、それぞれに長所短所があるため、商材や目的に応じて吟味することは前提です。

 

しかし、Shopifyは使いやすさ、セキュリティ、豊富な機能、拡張性、デザインカスタマイズの容易さ、成熟したエコシステムなど、多くのメリットが提供されており、現時点では最も有力なサービスのひとつであることは間違いありません。

 

デザイン的な魅力、マーケティング機能、顧客体験の向上など、Shopifyは多くの観点からオンラインストアを成功させるための強力なツールとなり得ます。CXデザインの観点から、当社がShopifyをおすすめする理由をご理解いただけたましたら幸いです。